忍者ブログ
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


2024/04/29 15:57 |
勇者の冒険 第三話
クロスオーバードラクエの小説です。
登場人物

リュカ…Ⅴの主人公。息子の勇者と、世界を平和にし、暮らしていたが・・・。

勇者の冒険 第三話 世界
リュカは目を見張った。
やはり・・・先ほどのアストロン、そしてギガデイン。
これを使えるのは伝説の勇者のみ。
リュカは魔法を解き、人の姿に戻ると、女性に話しかけた。
「ありがとう。助かりました。私はグランバニアのリュカ。」
緑の髪の女性はにこりと微笑むと、答えた。
「どういたしまして。グランバニア…。聞いたことないわね…。わたしはユーリ。それにしても、あんなにすごいドラゴラムは初めて見たわ。わたし…」
リュカはユーリの言葉をさえぎって聞いた。
「聞きたい事があるんだ」
ユーリは好奇心の強そうな大きな目で、リュカをうなずいて見つめた。
リュカは、一瞬それをビアンカと同じ目だ、と感じた。
外見ではなく、驚くほど雰囲気が似ている。
「ええどうぞ。私の分かる範囲なら。」
「君の装備…。それは天空の装備だろう。それで君が天空人の血を引いているというのが分かる」
ユーリはうなずいた。
「ただ、天空の装備は、私の知っているかぎり、装備していたのは君じゃなかった。私が探し出した勇者は君ではなかった」
ユーリは考え深げに、リュカの話を聞いていたが、納得が行ったのか、
「どうやら、私たちは異なる世界から来たみたい。もしくは、過去か未来か。ここに流される途中、移動の魔力の働く中、暗黒の次元を通ったわ。呼び寄せられた、かな。ルーラで帰れない。理由は分からないけど、ここはお互いの知っている世界ではないのかもしれない。」
「なるほど。ではあなたは異なる世界、もしくは私の世界の過去か未来での勇者なのですね」
「そう言うことになるかしら」
「最初、ここは魔界かと思ったけど、どうやら違うらしい。空気に瘴気がない。もしよろしかったら、ご一緒させてもらえませんか。」
「ええ、私も2日ほど前にここへ流されたの。そうしたら、天に切れ目ができて、魔力を感じたわ。ルーラ系の魔力ね。急いで来てみたら、あなたが襲われていた。でも、ギガンテス三体とドラゴン相手に、一人で戦う人間なんて始めて見たわ。私の仲間でも・・・一人では無理ね」
リュカは照れた。
鼻の頭をぽりぽりとかきながら、
「あなたが来てくれなかったら、持ちませんでしたよ。本当に助かりました」
ユーリはにこりとすると、
「じゃあ、まずは人を探しましょうか。人がいない世界だとやっかいだけど。なぜここに呼ばれたのかも知りたいから」
「よろしく、ユーリさん」
「ユーリ、でいいわ。その代わり私もリュカ、って呼ばせてもらうから。よろしくね」
PR

2007/08/30 11:49 | Comments(0) | TrackBack() | 勇者の冒険

トラックバック

トラックバックURL:

コメント

コメントを投稿する






Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字 (絵文字)



<<勇者の冒険 第四話 | HOME | 勇者の冒険 第二話>>
忍者ブログ[PR]