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2024/04/29 06:21 |
勇者の冒険 第五話
クロスオーバードラクエの小説です。
なんだかとっても長くなりそう。週二回の更新を目安にして連載中。
ただ今、毎日更新中。
・・・。
細かく風景やちょっとした出来事を書きたいけど、ブログ形式だとだいぶはしょらないと途中で飽きるかな。
感想をいただけるとうれしいです。

登場人物

リュカ  …Ⅴの主人公 Lv99 装備:王者のマント ドラゴンの杖 炎のリング
ユーリ …Ⅳの女勇者 Lv99 装備:天空の鎧 天空の盾 天空の兜 天空の剣 星降る腕輪
チロル …白いキラーパンサー Lv25

勇者の冒険 第五話 城塞都市

その城は山の中腹を山沿いに、ぐるりと回った所にあった。
山の下から、街道が中腹の城の城門へと続いている。
この城は、山と山の間の岩石をくりぬいた、天然の要塞だ。
 
「ようこそ、城塞都市ダルフリートへ」
物々しい重鎧で身を包んだ兵士が二人、検問している。
いたるところに、岩に穴が開いており、大きな石弓が顔を出している。
巨大な門の両脇には、岩で出来た大きな像が二体づつ立っている。
「山側から人が来るとは…失礼させていただく」
兵士はそう言うと、一人が立てかけてあった、大きな鏡を外し、リュカとユーリを照らす。
「ラーの鏡だ」
リュカがつぶやくと、
「左様。モンスターが化けていないかチェックするのが決まりなのだ」
鏡を覗きこみ、二人が人間なのを確認し、
「通ってよろしい。…。そのパンサーは?」
チロルは澄ましている。
「私の仲間です。良いですか」
「これはめずらしい。魔物使いか。ならば門を入って、まっすぐ大通りの真ん中にあるルッドの宿屋に泊まるが良い。」
「ありがとう」
リュカは礼を言うと、街の中に入った。
街の中はもう日が暮れたと言うのに、あちこちで光が漏れ、屋台も多く、活気があった。
ユーリが言った。
「かなり大きな街だね。活気もある」
「宿屋も何件かあるね。旅人も多い。でもなんで宿屋を教えてくれたんだろう」
「さあ。とにかく、行って見ましょう」
さすがに、チロルをつれたリュカは珍しいらしく、あちこちから好奇の目を向けられる。
チロルは澄ましてリュカの左側をぴったり寄り添いついて行く。
「情報収集は明日にしましょう。買い物もしないと。今日はもう休みましょう」
大通りをしばらく歩くと、大きな宿屋があった。
ルーン文字で大きく、年代モノの看板に刻んである。
<ドラゴンも泊まれる大きな宿屋!ルッドの宿屋にようこそ!>
「なるほど。魔物使い相手の商売なのかな」
首をかしげながら中に入ると、中年の元気な男がでてきた。
「いらっしゃい!お二人ですか?おおっ!?もしやそれは魔物!?」
「うん。泊まれるかな」
「こいつぁ縁起がいい!っていうのも、なんでも大昔、この街に勇者と一緒に来た魔物使いってーのが、ドラゴンをつれていてな、何でもそれを泊めたのが、この宿屋の出来たきっかけっつー話だ。それ以来商売繁盛、グッズは大売れ、魔物さまさまってなわけよ」
ユーリが言った。
「お話は後で聞かせてもらうわね。これで泊まれるかな。どれくらい必要?」
ユーリが見せたゴールドを2枚手に取り、
「先代のゴールドだね。一枚10ゴールド。二人で20ゴールド、飯つき。これだけいただくよ。パンサー君は、厩舎にするかい?お代はサービスで新鮮な肉を用意しておくよ」
チロルは不満そうに、それでもリュカが言いくるめると、素直に厩舎に連れて行かれた。
「まあ、うちの厩舎はドラゴンも泊まれるってのが売りだからね。彼、彼女?も満足してくれるよ」
と、何代目かのルッドは言った。
二人は荷物を部屋に置くと、酒場のテーブルについた。
この手の建物は、一階が酒場、二階が宿泊施設だ。
さすがに、疲労も限界だ。
二人は会話もそこそこに、胃につめるだけ詰め込むと、部屋に戻り、倒れるように眠りこんだ。

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2007/09/01 10:28 | Comments(0) | TrackBack() | 勇者の冒険

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