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2024/03/29 19:34 |
勇者の冒険 第一話
クロスオーバードラクエの小説です。
登場人物

リュカ…Ⅴの主人公。息子の勇者と、世界を平和にし、暮らしていたが・・・。

勇者の冒険 第一話 異世界

リュカは目の前の敵を見上げた。
ギガンテスだ。
それも3匹。
グランバニアの執務室からビアンカのいるバルコニーに向かう途中だった。
いきなり世界がぐにゃりと歪むと、まるでルーラみたいに見知らぬ所に来てしまっていた。
ルーラと違うのは、空間を移動中、どす黒い暗黒の次元を通った感じがあったことだ。
装備は王者のマントとドラゴンの杖。
普段はめったに持ち歩かないこれらを、なぜかこの日は偶然持っていた。
何かを予感していたのだろうか。
しかし・・・ギガンテス3匹相手に、たった一人とは・・・。
リュカは額を汗が流れるのを感じていた。
息子の勇者と魔王を倒してからは、戦闘なんて忘れてしまっていた。
ギガンテスが交互に殴りかかってくる。
ドラゴンの杖で受け流し、王者のマントで身を交わす。
薄暗い雲が不気味な音を立てている。
下はぬかるみだ。
リュカは集中する。
相手はギガンテスだ。並みの呪文では歯が立たないだろう。
一人で戦うのはいつぶりだろうか。
リュカにはいつも仲間がいた。
キラーパンサーのプックルが頭をよぎった。
ぶおん
風を切る音がして、ギガンテスの大きなこんぼうが頭の上を通り過ぎていく。
いけない。
いまは戦闘に集中しなければ。
リュカは魔力を高め、呪文を唱える。
「風よ吹け、嵐よ起きよ!魔力よ!敵を切り裂く刃となれ!バ・ギ・クロス!」
リュカの交差した両手から、巨大な竜巻がおき、ギガンテスを切り刻む。
ギガンテスの体から血が吹き出す。
しかし彼らはそれにより、より凶暴になったのか、ますます怒り狂い、襲い掛かって
きた。
受け流し、応戦する。
「ギガンテスよ!私は戦を望まない!聞く耳があるのなら、攻撃を止めたまえ」
不意に、横から殺気が。
炎が視界を奪う寸前、王者のマントで熱気を受け流す。
見た事のないドラゴンだ。
茶色のオオトカゲ。
そんな形象がぴったりくる。
茶色のドラゴンは口から炎を吐きながら、リュカに攻撃を仕掛けてきた。
防戦に精一杯だ。
ギガンテスの攻撃と、ドラゴンの攻撃に、さすがのリュカも押されはじめた。
1対4、厳しい戦いだ。
並の人間なら、ギガンテスの一撃で終わりだろう。
ギガンテスの一撃を避けると同時に、ぬかるみに脚を取られ、泥の中にひざをついてしまった。
それを見逃すはずもなく、ギガンテスとドラゴンが、一斉に攻撃を仕掛けてくる。
ドラゴンの杖を両手で構え、攻撃を防ごうとするが…。
これは・・・だめか。
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2007/08/29 16:45 | Comments(1) | TrackBack() | 勇者の冒険

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コメント

凄く面白いよ!
posted by テイトat 2008/10/15 17:24 [ コメントを修正する ]

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